*疎まれし名や地縛りと藪枯らし
*窓よぎるポプラの微風秋の声
*野ぼたんの紫初冬の挽歌とも
*雲光る上州の野のはぜ紅葉
*框(かまち)なるペルシャ絨毯絹光り(H5/2)
*焼栗の匂ひ流れて星座美し
*聖夜待つ柊の輪のドア飾り
*今宵また星座は見えず年暮るる
*サモワールの音戻り来よロシアの冬
サモワールの湧く音は陽気
*凍て月の真下にひとつ涙星
夫平成五年一月一日急逝す
大分県竹田市に納骨法要す
*豊後梅の開く日夫の忌を修す
夫は青島(チンタオ)にて育つ
*牡蠣鍋や青島の海目裏に
金杯とし亡夫に捧げむ福寿草(H5/5)
*筆りんどうこぼれ咲く道風わたる
*湧水のあふれゆくごと秋の雲
*うりくさの花ひしめきて九月儘(H5/12)
*残留の老女等如何に凍る朝
*大連は我が青春の墓地落葉踏む
*ロシアパンの売声耳朶(じだ)に秋夕日
デイケアのひとひ(H6/2)
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母の俳句を漸く写し終えた。
不完全な書き写しながら、
母の苦労、哀しみを追体験したような思い。。。
(2025年2月2日:父と母の結婚記念日を控えて)