この際だから
こんなことも記しておこう:
昔 パリで倒れた時のこと~
それは
極度の疲労によるものだったそうだ
(後のサンタンヌ病院での診断)
その直前まで
乗っていた飛行機の中で
隣に座っていた男性から
言い寄られていた:
”I like your chemistry.”
満席の機内で逃げ場がなく
パーサーからは仲の良い隣人に
見えたらしい
折を見ては通路に出て
ロザリオを唱えていた
眠ることなど不可能だった
いつしか 周囲の声は:
あの人 血の汗を流している。。。
そんなふうに聞こえてきた
やっと到着したパリの空港
ぐるぐる回って出てきた
スーツケースを持って
ボランティアに抱えられるようにして
タクシーを見つけ 乗り込んだ
それから ほどなくして
気を失ったらしい
幾度か覚醒はするが
記憶が定かではない
覚えているのは
白と黄色のお花畑
そして 水平線から
顔を出した太陽の燦然たる輝き
あれは
なんだったのだろう?
(2025年12月16日夕)